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安江孝陽

ピックによる音色の変化

前回ピックの形や厚みについて紹介しましたが、今回は実際に弾くとどういうふうに音に変化があるのか、また素材による音の変化はどうなのかということについて書きたいと思います。



まず厚みについて。前回も書きましたが薄いもので0.5mm、厚いものだと最高6mmかそれ以上あるかと思いますが、一般的に選びやすいのでいうとだいたい1.15mm前後ではないかと思います。


ざっくり書くと薄いものだとペチペチした感じ(中音域が薄い)、厚いものだと音も太い感じ(中音域がよく出る)になります。

これは素材関係なくほとんどのものに当てはまる印象です。


ちなみに私は素材関係なく、だいたいポップス系でエレキでしたら1mm(ハード)、アコギ でしたら1.2mm(ミディアム)、箱物やジャズやるときでしたら1.5mmか2mmのものを使ってます。





素材による音の変化についてですが、一般的によく使われているものをご紹介致します。


まずは鼈甲。




こちらはピックの中では高価なため使う人も少ないかなと思いますが高価なだけあってとても使いやすい、クリアな音色が特徴的なピックです。

一度使うとハマってしまうので、ピックにお金をかけたくない人は使わない方がいいかも!?ちなみに私はしばらく使ってましたが、今は使っておりません。



次にウルテム(ULTEM,ULTEX)





先程紹介したべっ甲に近い、また爪に近いと言われている素材です。Jim Dunropからでているのがウルテックスと呼ばれていて、名称は違いますが素材は同じです。

私が近年愛用しているピックがこちらの素材のものになります、渡辺香津美さんモデルのHistoryピックです。

エレキギターでは1mm、アコギでは1.2mmのほうを使っております。




そしてセルロイド。





こちらはど定番といえる素材で、バランスがよく、優しい音色が特徴です。

初心者さんにはだいたいこちらをおすすめされるのではないでしょうか。それだけ種類や形も多く、いろいろなデザインのものがあります。




次にトーテックス(Tortex)





Jim Dunlop社が作る人気のピックです。私も学生時代愛用していて、亀ちゃんピックと呼んでました。

当時の私はそんな音色にこだわりなかったものの、太さにいろいろなバリエーションがあり、みためもドラゴンボールを思い出させる(亀ってだけですが。笑)のが理由で使ってました。大抵1.14mm(だったかな?)を使っておりました。

音色は硬いイメージです。


Jim Dunlop社のピックは他にもデルリン(トーテックスがツルツルした感じ)とゲーターグリップ(ざらざらした、滑り止めみたいな?)と呼ばれるものがありますが、音のイメージは全体的に硬めの印象です。お好みでどうぞという感じなのですかね。



最後にナイロン。





Jazz IIIというピックが有名です。

音の印象はコンプがかかったような感じです。




他にも水牛やエボニーやアクリルや、その他様々なピックがございますので、ぜひご自身で一度弾いてみて、音の違いを確認していただけたらと思います。

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