アコースティックギターをする人にとっては欠かせないアイテムの一つであるカポタスト。
最近はエレキギターでも使われることが目立つようになってきました。
有名なのは映画「君の名は。」で大ヒットを記録したRADWIMPSの前前前世。こちらはカポ4フレットのパートと9フレットのパートに分かれています。
カポタストをつけたらどうなるのか?
簡単に説明すると本来難しくなる押さえ方のコードが簡単になります。
たとえばカポなしでEbというコードが出てくるところをカポ3フレットにはめるとコードがCになります。
元のコードEbの場合カポ1でD、カポ2でDb(C#)、カポ3でCというふうに変化します。
ではEbとかCって何?という方はCから順番にドレミになっていると覚えておきましょう。
C D E F G A B C
ドレミファソラシド
です。そしてそれぞれに#や♭がつきます。
あいだも埋めると
C C# D D# E F F# G G# A A# B C
Db Eb Gb Ab Bb
となります。注意点はミとファの間には♭や#がなく、同様にシとドの間もありません。なのでたとえば元のコードがCの場合、カポ3フレットにつけるとカポ1フレットでB、カポ2フレットでBb、カポ3フレットでAというふうになります。
ところでカポタストをつけると弦が強く押されてチューニングが少し高くなるということはご存知ですか?
指で思いっきり押してもらってもわかるのですが、強く押されるとチューニングが高くなってしまいます。
チューニングしてからカポをつけるのではなく、カポをつけてからチューニングするようにしてください。
また取り付け方にも注意。弦を少し引っ張ってしまい、少しだけチョーキングされたような状態でカポをつけてしまう人が時々いますが、ピッチが安定しません。
ちゃんと弦がズレないようにカポをとりつけてからチューニング、そして演奏するようにしましょう。
また取り付け位置にも諸説あります。
フレットに対して真ん中説、フレットに近い位置説、フレットの真上説と3パターンにわかれます。
真ん中で取り付けるメリットは演奏中カポが気になって邪魔という人が気にならなくなる点。
ただあまりに逆側のフレットに寄りすぎるとビビってしまうこともあるので要注意です。
フレットに近い位置でとりつけるメリットはそういったビビってしまう現象がおこらないということ。
ちなみに私は真ん中より少し近い位置で使用しております。
最後にフレットの真上ですが、このポジションの場合ピッチも狂わず、ビビることもないのですが、開放弦の音の響き方が変わります。
ためにし指でフレットの真上を押さえて弾いてみてください。ちょっとこもった感じになりませんか?響いているが響いてないような…
私はこの場所をオススメしません。
またカポタストにもいろいろな種類が出ておりますのでご紹介します。
まずゴム製のもの。こちらは硬くて取り付けも大変で、そしてすごい力で締め付けるのでギターも傷つきやすいのでオススメしません。
よく初心者セットでついてきますが、買い替えたほうが無難です。
JIM DUNLOP DCV50C
次にとりつけてからネジで締めるもの。
こちらは締め付けを自分で調整できるので、いい力加減に調整できます。
しいていえば少しとりつけが面倒くさいです。
Kyser KG6
次に挟み込むタイプ。こちらが一番人気あるのではないかと感じます。
手軽で簡単に取り付け可能です。しいていえばバネの強さが強めに設定されているものが多いのでチューニングは狂いやすいですが、最近はそこも調整できるタイプも売り出されました。
Planet Waves PW-CP-10
見栄えが少しダサくなりますが、個人的にはこれがベストではないかと思います。
曲中にカポの位置を変えるときにも便利なタイプです。
SHUBB C-1
次にネジで締めるのと挟み込みタイプの中間のもの。私はこちらを一番よく使用しております。
事前に力加減を準備しておけば簡単にいい感じの状態で使えます。
G7TH PERFORMANCE 3 ART CAPO
最後にG7のカポ。
Eric Claptonも使用していることで有名なカポです。値段は割高になりますが、手で抑えるだけで締め付けを調整でき、かなり手軽です。
上記のカポタスト、メーカーの中でもエレキギター用、アコースティックギター用、クラシックギター用に分かれている場合があるので注意してくださいね。
以上がカポタストの説明になります。たかがカポタストと思ってしまうかたもいるかもしれませんがこだわると奥が深いです。自身のスタイルにあったカポを選びましょう。
今回の記事参考になりましたか?
あなたの音楽ライフがより充実したものになりますように♪
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